X230を改造した

昔、僕がメインマシンであったLet's noteを壊していまい修理に出している間、パソコンがなくて微妙に困った。*1というわけで、中古でもいいからサブPCを買おうと電気街へ赴いた。その時買ったのがThinkPad X230だったのだが、これが改造の余地がかなりあってカスタムしがいのあるPCで名機と呼ばれているらしいということを購入後に知った。「買うならThinkPadだよなぁ、なんかかっこいいし」くらいに思っていた*2が、実はいい買い物だったらしい。ちなみに購入時点のスペックはこんな感じ。

CPU:i5-3320M(2.6GMHz)
RAM:8GB
SSD:256GB
ディスプレイ:HD(TN液晶)

その後、Let's noteのディスプレイが保証期間を過ぎてから壊れ、えげつない修理費を要求されたので*3、本格的にX230を使う覚悟を決めた。そこで、メインマシンにこいつを据えるとなると、せっかくだから改造してスペックのいいものにしたくなる。全然使えるスペックではあるのだが、なんとなく...ね。改造もしてみたいし...?ということで、パーツを買う余裕があるときに優先順位をつけてちまちまと実施していった結果、メモリは16GB、SSDは256GB×2、ディスプレイはIPS液晶になって見やすくなるというビフォーアフターを遂げたのでうれしい!という記事。ちなみにX230のハードウェア保守マニュアルはこちらにあるので、これを見ればさくっと改造マスターになれる。

usermanual.wiki

メモリ

多分一番簡単に換装できる。裏面外して取り替えるだけ(DDR3 204ピンSO-DIMM 8GB×2)。メモリ16GBという現代における基本的人権を手にした。

SSD

少し手数が多くなる。キーボード、パームレストの順に外すとmSATAのSSDが入るスロットが見える。保守マニュアルによると当たりを引けばここにはLTEアンテナをつけることができるっぽいのだが、今回はSSDを増設して2次記憶を拡張することに。

スロットにSSDを差し込み起動!BIOSで新たなSSDを認識していることを確認したら、これを論理ボリューム化していい感じに都合に合わせてコネコネできるようにしておいた。論理ボリューム周りの操作はあえて書くほどでもないので、とりあえず安心と信頼のArch wikiを...

wiki.archlinux.jp

ディスプレイ

TN液晶をIPS液晶にした。他のx230改造ブログでも言われているように、視野角が広くなって画面もきれいに見えるので普段遣いするなら体験はかなりよくなる。ディスプレイ周りのフレームを外すときが怖いけど、思い切っていこう。

Q FHD化の夢は見ないんですか?  
A.あまりにやらかしリティが高そうで諦めました。  

さてこれでスペックは以下のように。
CPU:i5-3320M(2.6GMHz)
RAM:16GB
SSD:256GB×2
ディスプレイ:HD(IPS液晶)

CPUは最近のものと比べると少し見劣りするが、だめというほどでもない。RAMとSSDがこれだけついて本体含め5万程度で済むのだからなかなかいい買い物であったように思う。これで僕も10年以上前のモデルのThinkPadをモリモリ改造してLinux入れて使用するといういかにもスーパーハカー気取りなイキリができるようになった。ちなみに、ACアダプタも割と熱を持つのでヒートシンクをくっつけてみた*4ヒートシンクがついているACアダプタを持ってるやつ怖すぎる。ちなみにガワになんかくっついてるとDIY感が増していいなと思った。思ったより簡単に換装できるし、なにより分解して増改築するのは楽しい。最近のマシンと比べるとストレージとRAMは張れるくらいだけど当然CPUは見劣りする。とはいえあまりCPUの性能が足りなくて〇〇ができない、というのは感じたことがないので性能に文句は今のところなく、筐体が重いのだけちょっと気になるくらい(1kgくらいある)。ちなみに、その壊れた生協パソコンと比べてどうなのよという話については、生協パソコンがメモリ8GB、SSD256GB、i5-6200Uだったので、それと比べるとコスパの良さは圧倒的であった*5。なんだかんだ、こうして改造してそれなりのマシンにするのは楽しいのでプライスレスみたいなところもあるし、重いとはいえ重厚感のある真っ黒な筐体は結構気に入ってて愛着も湧いてきたので、大事に使いたいですね

*1:このLet's noteは生協パソコンで、修理は見積してから依頼する流れで修理されて戻ってくるまでに1ヶ月くらいかかる。学部生のときはレポートは紙媒体がメインだったし課題で困ることはないが開発系の課外活動をやっていたので自分のPCはあったほうが良かった

*2:当時Linuxを使ってみたいという欲求もあり、中古のThinkPadLinux積んでるとなんかかっこいいと思って完全に形から入っていた。今は普通にLinuxがメインマシンなのでセーフセーフ

*3:4年間は修理が無料だったので遠慮なく修理に出せた。保証期間がすぎるとディスプレイの修理に7万とかで見積もりが出てくる。生協パソコンは修理無料を活かして遊び倒してうっかりぶち壊して新品と交換するくらいの勢いでないと割に合わない。ただ、それができるのが他にはない強み

*4:つけなくても別に問題があるというわけではない

*5:前述の通り、生協パソコンの最強ポイントはその保証の強力さなのでマシンそのもののコスパで価値は測れない。ただ、x230もCPUとマザボさえ無事なら交換修理もコスパ良く済むとは思う